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2026.10.29

CRMツールおすすめ12選|無料・有料を料金・機能・AI対応で比較

CRMツールおすすめ12選|無料・有料を料金・機能・AI対応で比較

CRMツールは、「顧客情報と対応履歴を一か所にまとめたいだけか、営業の案件管理やメール配信まで一緒にやりたいか」と「料金が1ユーザーごとか、組織ごとか」で選ぶと失敗しにくくなります。Abin編集部は12ツールの公式情報を同じ基準で調べました。その結果、無料から始めるならHubSpot・Zoho CRM・Salesforce、営業の案件管理を中心にするならMazrica Sales・GENIEE SFA/CRM・eセールスマネージャー、メール配信やLINE配信が中心ならSynergy!が候補になりました。料金は、無料プランがあるものから1ユーザー月1,000円台のもの、組織あたり月5万円を超えるもの、公式に金額を出していないものまで幅があります。CRMは顧客との関係を管理する仕組み、SFAは営業の商談を管理する仕組みで、国内の製品はこの2つを一つにしたものが多いです。

目的別の結論

  • 無料・低予算で始めたい:HubSpot(無料ツール、2ユーザーまで)、Zoho CRM(無料プラン3ユーザー、有料は月1,760円/ユーザーから・税抜)、Salesforce(Free Suite 0円、Starter 月3,000円/ユーザー)
  • 営業の案件管理もしたい:Mazrica Sales、GENIEE SFA/CRM(1ID 月3,450円から・税抜)、eセールスマネージャー(Basic 月3,500円/ユーザーから・税別)
  • メール配信・MAを一緒に:Synergy!、HubSpot、サスケ
  • 生成AI・AIエージェントを使いたい:HubSpot(Breeze)、Salesforce(Agentforce)、Mazrica Sales(Mazrica Sales Agent)、GENIEE SFA/CRM(AI議事録)
  • 導入・定着を手伝ってほしい:eセールスマネージャー(Professionalに有人フォロー)、Mazrica Sales、GENIEE SFA/CRM

この記事で扱うのは、法人が顧客管理に使うCRMツールです。kintoneはCRM専用の製品ではなく、顧客管理アプリを自分で作るプラットフォームですが、ITreviewのCRMツール部門に載っているため含めています。

この記事でわかること

  • CRMツール12製品の料金・無料で試せる範囲・AIへの対応(2026年10月29日に公式サイトとITreviewなどで確認)
  • 編集部が使った5つの評価軸と点数
  • 目的別の選び方と、料金・トライアルで確かめること

各ツールの口コミや注意点は、ツールごとの評判記事にまとめています。

本記事は、掲載ツールの提供元から報酬を受け取らずにAbin編集部が独自に調査・評価しています。有償の掲載がある場合は、該当するツールに「PR」と明記します。

CRMツールおすすめ12選の比較表

点数は後で説明する5つの評価軸の合計(25点満点)です。料金は公式に書かれた最低額で、税の扱いは各社の表記に従っています。「1ユーザー」とあるものはユーザー(ID・シート)ごとの月額、「組織」とあるものは人数に関係なく組織ごとにかかる月額です。ツール名のリンクから評判記事を読めます。

順位 ツール 分類 料金の目安 無料で試せるか 案件管理 AI ITreview 合計点
1(同率) HubSpot CRM+マーケ・営業・CS Sales Hub Starter 月840円/シート(年額払い。月額払いは2,400円。税表記なし) 無料ツール(2ユーザーまで、期限なし) あり Breeze、議事録ツール、案件創出エージェント 4.0(103件、CRM部門) 23点
1(同率) Mazrica Sales 国産SFA/CRM Starter 月70,000円から(6,500円×10ID+Agent 5,000円/組織、税抜) 無料トライアル あり Mazrica Sales Agent(AI議事録・AI自動更新) 4.0(67件、CRM部門) 23点
1(同率) GENIEE SFA/CRM 国産SFA/CRM スタンダード 月3,450円/ID(最低10ID・最低1年、税抜) 無料トライアル あり AI議事録、AIネクストアクション、AIエージェント作成(プレミアム) 3.7(54件、製品全体。CRM部門は21件) 23点
4 Salesforce CRM/SFA(Sales Cloud) Starter 月3,000円/ユーザー(月払いまたは年払い、税表記なし) Free Suite 0円(最大2ユーザー)、30日の無料トライアル あり Agentforce、AIによるレコード要約 3.9(388件、CRM部門) 22点
5(同率) Zoho CRM CRM/SFA スタンダード 月1,760円/ユーザー(年間契約の月額換算、税抜) 無料プラン(3ユーザーまで)、15日の無料トライアル あり Zia(予測・スコアリング)、生成AIは外部APIキー 4.0(126件、CRM部門) 21点
5(同率) eセールスマネージャー 国産CRM/SFA Basic 月3,500円/ユーザー(5名〜、税別) 無料トライアル あり esm AI concierge(有償オプション) 3.1(17件、CRM部門) 21点
7(同率) kintone ノーコードの業務アプリ ライト 月1,000円/ユーザー(最小10ユーザー、税抜) 30日の無料お試し アプリで作る kintone AI(要約AI、検索AIなど) 3.9(103件、CRM部門) 21点
7(同率) Dynamics 365 Sales CRM/SFA(Microsoft) Professional 月9,745円/ユーザー(年払い、税抜) 無料試用版 あり Copilot、事前構築済みエージェント(Enterprise以上) 2.2(9件、旧名で掲載) 21点
7(同率) Synergy! メール・LINE配信中心のCRM データベース/フォーム 月22,000円から(組織あたり)+初期118,000円 無料トライアル なし AInergy ABテスト(β) 3.9(74件、CRM部門) 21点
10 Knowledge Suite SFA/CRM+グループウェア SFAスタンダード 月55,000円(組織あたり・ID数無制限、税抜) 無料トライアルは公式で確認できず あり 生成AIなし(AIスコア分析は有償) 3.8(18件、CRM部門) 19点
11 サスケ リード管理中心のCRM/MA Web上に金額なし(料金表はダウンロード) 無料プラン(3IDまで、リード300件まで) あり(Professional) カゲマル(オプション、料金非公開) 4.2(11件、サスケLead・CRM部門) 18点
12 Sansan 名刺起点の顧客データベース 公式に記載なし 無料トライアル 限定的(営業履歴から案件を推進) Sansan Labs(GPTでメール生成) 3.9(738件、製品全体) 18点

同じ点数のツールは、「機能」→「利用者の評価」→「始めやすさ」の順に点が高い方を上にしています。23点のHubSpot、Mazrica Sales、GENIEE SFA/CRMは全項目が同じ点のため同率1位です。21点の5ツールは、Zoho CRMとeセールスマネージャーが機能5点、kintone・Dynamics 365 Sales・Synergy!が機能4点で、前の2つを上にしました。この3つの基準がすべて同じ組み合わせは同率にしています。18点のサスケとSansanは機能(5対3)で順位を決めています。

Freshsalesは、日本語の製品ページがなく、国内の口コミも確認できなかったため載せていません。

CRMとSFA・MAの違い

CRM(Customer Relationship Management)は、顧客の基本情報と、電話・メール・訪問・問い合わせといった対応履歴を一か所にまとめて、顧客との関係を長く保つための仕組みです。SFA(Sales Force Automation)は、商談の進み具合(案件・パイプライン)や売上予測を管理して、営業の受注を増やすための仕組みです。MA(Marketing Automation)は、見込み客にメールを配信したり、Webサイトの行動を追ったりして、商談の前の段階を温める仕組みです。

国内の製品では、この3つの境目があいまいです。今回の12ツールを位置づけると、次のようになります。

位置づけ ツール 特徴
CRMとSFAを一つにしたもの Salesforce、HubSpot、Zoho CRM、Mazrica Sales、GENIEE SFA/CRM、eセールスマネージャー、Dynamics 365 Sales、Knowledge Suite 顧客情報・対応履歴と、商談・案件の管理を同じ画面で扱う
マーケティング(MA)寄りのCRM Synergy!、サスケ 顧客データベースにメール配信・フォーム・LINE配信を組み合わせる。Synergy!には商談管理が見つからず、サスケの案件管理は上位プラン
顧客データベースを作る土台 kintone、Sansan kintoneは顧客管理アプリを自分で作る。Sansanは名刺を起点に全社の顧客データベースを作り、商談の管理はSalesforceなどとの連携が前提

「営業の商談管理を中心にしたい」という場合は、SFAの比較記事「SFA(営業支援システム)おすすめ12選」も参考にしてください。この記事では、顧客情報の一元管理と顧客接点(メール配信・フォーム・問い合わせ管理)を重視して点を付けています。

Abin編集部の選び方(評価軸5つ)

12ツールすべてに同じ5つの物差しで点を付けました(各5点、合計25点)。点の根拠は、公式サイトと、ITreviewに提供元が載せている情報です。

評価軸 見たところ 点の付け方
機能 ①顧客情報と対応履歴の一元管理、②顧客接点の機能(メール配信・フォーム・問い合わせ管理のいずれか)、③案件・商談管理、④分析・レポート、⑤外部連携(API・他ツール) 5つのうち、公式またはITreviewのベンダー掲載で確認できた数
始めやすさ 料金が公式に出ているか、無料で試せるか 料金公開+無料で試せる=5点、料金はITreviewのベンダー掲載のみ+無料で試せる=4点、料金公開のみ=3点、料金はベンダー掲載のみ(無料なし)または非公開+無料トライアル=2点、非公開のみ=1点
導入・運用の支援 日本語の画面と、初期設定・定着の支援があるか 担当者の導入・定着支援あり=5点、日本語のサポート(窓口・研修)あり=4点、日本語の画面のみ=3点
AIへの対応 生成AIやAIエージェントを使えるか 生成AIでの要約・メール作成やAIエージェントあり=5点、AIによる予測・スコアリングのみ=4点、記載はあるが有償オプション・英語のみ=3点、記載なし=2点
利用者の評価 ITreviewの満足度とレビュー件数(CRMツール部門を優先) 4.3以上かつ100件以上=5点、4.2以上かつ50件以上=4点、それ以外=3点、掲載なし(レビュー0件を含む)=2点

利用者の評価は、12製品すべてが3点でした。ITreviewのCRMツール部門で、満足度4.2以上かつレビュー50件以上の製品はありませんでした。口コミの中身は点数に入れず、各ツールの評判記事にまとめています。導入・運用の支援の5点には、HubSpotとKnowledge Suiteのように有償の導入支援を含むものがあります。本文で有償と書いています。

おすすめのCRMツール12選

1位(同率) HubSpot|無料から始めてマーケ・営業・CSまで一つに

HubSpotの公式サイト
出典:HubSpot公式サイト(2026年10月29日撮影)

向いている会社:無料のCRMから始めて、必要になったらマーケティング・営業・カスタマーサポートの機能を足していきたい会社。Webサイトのフォームやメールから入ってくる見込み客を、営業の案件までつなげて管理したい会社。

項目 点数・内容
合計 23点(Mazrica Sales、GENIEE SFA/CRMと全項目が同点のため同率)
機能 5点:コンタクト管理と顧客ごとのタイムライン、問い合わせ管理・1対1メール・フォーム、取引(案件)管理、レポートダッシュボード、Sansan・freee・kintoneとの公式連携
始めやすさ 5点:公式料金ページに円建ての金額、無料ツール0円(2ユーザーまで)
導入・運用の支援 5点:Professional以上で必須の導入支援(有償、180,000円・1回限り)
AIへの対応 5点:AI機能群「Breeze」。Starterから議事録ツール、案件創出エージェント、エージェント作成ツール
利用者の評価 3点:ITreview CRMツール部門 満足度4.0(103件、HubSpot CRM)
料金 無料ツール 0円(2ユーザーまで、決済情報不要)。Sales Hub Starter 月840円/シート(年額払い)・2,400円(月額払い、月次契約)、Professional 月10,800円/シート(年額払い)・12,000円(月額払い)+必須の導入支援180,000円、Enterprise 月18,000円/シート(営業担当者に相談)。公式料金ページに税の表記なし
提供元 HubSpot Japan株式会社(米HubSpot, Inc.の日本法人。親会社はニューヨーク証券取引所上場)

HubSpotは、無料のCRMを土台に、マーケティング(Marketing Hub)、営業(Sales Hub)、サポート(Service Hub)の製品を同じ顧客データの上で動かすツールです。顧客ごとのタイムラインに、メール、メモ、Webサイトの閲覧やフォーム送信が時系列でたまります。無料ツールには、1対1メール(HubSpotのブランド表示あり)、ライブチャット、レポートダッシュボード10件が含まれ、公式サイトは無料版の機能に終了期限はないとしています。AIは「Breeze」の名前でまとめられ、Starterに500、Professionalに3,000、Enterpriseに5,000の「HubSpotクレジット」が付き、AIエージェントはこのクレジットを消費します。日本向けには、Sansan、freee、kintoneとの公式連携を2022年に発表しています。(料金、CRM製品ページ、連携のプレスリリース)

事例

  • ピー・シー・エー(PCA):Marketing HubとSales Hubを2020年12月に導入し、クラウド製品のMRRが2年間で5倍以上に(公式事例。公開日の記載なし)。(事例)
  • レバレジーズ:3つの人材サービスでSales HubとHubSpot CRMを導入し、事業部ごとのスプレッドシート管理で起きていた重複アプローチが激減(公式事例。数値の記載なし)。(事例)

利用者の声:マーケ・営業・サポートを一つの基盤で運用でき、顧客タイムラインで対応履歴を把握できるので引き継ぎが楽という声や(ITreview)、無料で多くの機能が使え、最小限の設定から始められるという声があります(ITreview)。一方で、プランの選び方が分かりにくく拡張で想定以上のコストがかかる、日本語ドキュメントが分かりにくいという声や(ITreview)、レポートの自由度が低く集計のためスプレッドシートへ出力しているという声もあります(ITreview)。

注意点:公式料金ページに税込・税抜の表記がありません。Professional以上は年次契約で、導入支援(180,000円)が必須のため、シート料金だけで比べると実際の費用を下回ります。Starterの840円は年額払い、2,400円は月額払いの表示ですが、第三者サイトには逆に書いているものがあります。無料ツールの人数は、料金ページの「2ユーザー」とITreviewの「5人まで」で食い違います。AIのクレジットは月次でリセットされ、繰り越せません。ITreviewでは「HubSpot Sales Hub」(3.8・40件)と「HubSpot CRM」(4.0・103件)が別製品として載っていて、この記事はCRMの方を使っています。

HubSpotの評判はHubSpotの評判記事で詳しくまとめています。

1位(同率) Mazrica Sales|現場が入力しやすい国産SFA/CRM、AIエージェント付き

Mazrica Salesの公式サイト
出典:Mazrica Sales公式サイト(2026年10月29日撮影)

向いている会社:営業担当が入力を嫌がって定着しなかった経験がある会社。案件の進み具合をボードで見ながら、AIに議事録や入力を任せたい会社。10人以上の営業チームで使う会社。

項目 点数・内容
合計 23点(HubSpot、GENIEE SFA/CRMと全項目が同点のため同率)
機能 5点:顧客・案件・行動管理、Webフォーム・一斉メール配信(追加契約のオプション)、カード型の案件ボード、レポート・ダッシュボード、API連携(Growth以上)とSlack・Sansan・freeeなどとの連携
始めやすさ 5点:公式料金ページに税抜の金額、無料トライアル
導入・運用の支援 5点:「運用支援で、導入から成果創出までを最短に」(自社発表)、有人チャットサポート
AIへの対応 5点:全プランに付く「Mazrica Sales Agent」(AI議事録、SFA/CRMのAI自動更新、自然言語検索、横断分析)
利用者の評価 3点:ITreview CRMツール部門 満足度4.0(67件)
料金 Starter 最低月額70,000円(1ID 6,500円×10ID+Mazrica Sales Agent 5,000円/組織)、Growth 最低月額130,000円(12,500円×10ID+5,000円)、Unlimited 最低月額190,000円(18,500円×10ID+5,000円、要問い合わせ)。いずれも税抜、10IDから。初期費用・開発費用は無料、年間契約の一括払い。2025年10月の改定後の料金
提供元 株式会社マツリカ(東京都中央区。未上場)

Mazrica Sales(旧Senses)は、「誰でも使える、誰でも成果を出せるSFA/CRM」をうたう国産ツールです。案件はカード型のボードに並び、ドラッグ&ドロップでステージを進め、停滞すると色が変わります。Google WorkspaceやMicrosoft 365のメールと予定を自動で取り込み、名刺や手書きメモはOCRで読み取ります。2025年10月から全プランに「Mazrica Sales Agent」が付き、商談の音声からAI議事録を作り、その内容でSFA/CRMの項目を自動更新します。Starterは顧客・案件・行動管理とレポートが中心で、API連携、AIアシスタント、CRMオートメーション、AI案件予測はGrowth以上です。公式は、利用社数4,000社、継続率平均98%としています(いずれも自社発表)。(料金、製品ページ、Why Mazrica)

事例

  • キンコーズ・ジャパン:Mazrica SalesとMazrica Targetなどを組み合わせ、新規顧客向けの提案準備時間が1時間から25分へ、約50%短縮(公式事例、2026年9月10日のプレスリリース)。(事例)
  • 学研スタディエ:1年で商談件数が約1.4倍に(公式事例一覧の見出し)。(事例)

利用者の声:初めてのSFAでもスムーズに始められ、案件の進捗がボードで一目でわかり、モバイルからも簡単に入力できるという声や(ITreview)、UIの視認性が高く、行き詰まったときに有人チャットで設定を含めて対応してもらえるという声があります(ITreview)。一方で、利用しているプランではAPI連携が使えず外部のAIツールやシステムと自動連携できない、検索・絞り込みの条件が限られるという声や(ITreview)、BI機能の操作が難しく詳しいマニュアルがないという声もあります(ITreview)。

注意点:料金は2025年10月に改定され、最低10IDとMazrica Sales Agent(5,000円/組織)を含む体系になりました。第三者サイトには、5ユーザーからの旧料金や旧プラン名が残っています。Webフォーム・一斉メール配信・名刺OCRはオプションで、金額は公式ページに載っていません。支払いは年間契約の一括払いで、無料トライアルの期間は公式ページに書かれていません。

Mazrica Salesの評判はMazrica Salesの評判記事で詳しくまとめています。

1位(同率) GENIEE SFA/CRM|1ID月3,450円から、AIが商談を記録

GENIEE SFA/CRMの公式サイト
出典:GENIEE SFA/CRM公式サイト(2026年10月29日撮影)

向いている会社:ExcelやスプレッドシートでのSFA管理から、低い月額で乗り換えたい会社。商談の記録や日報の入力をAIに任せて、営業担当の手入力を減らしたい会社。

項目 点数・内容
合計 23点(HubSpot、Mazrica Salesと全項目が同点のため同率)
機能 5点:顧客・案件・商談管理と活動履歴、WEBフォーム連携(プロ以上)とメール配信(別オプション)、カード形式の商談管理ビュー、レポートとダッシュボード「マイキャンバス」、API連携(プロ以上)とSlack・Chatwork・Teams連携
始めやすさ 5点:公式料金ページに税抜の金額、無料トライアル
導入・運用の支援 5点:「導入から定着・改善まで一貫して伴走サポート」(自社発表)
AIへの対応 5点:AI議事録(録音・文字起こし・要約から受注予定日や金額を自動入力)、AIネクストアクションレコメンド、AIプロセスビルダー、独自のAIエージェント作成(プレミアム)
利用者の評価 3点:ITreview 満足度3.7(54件)
料金 スタンダード 月3,450円/ID、プロ 月9,000円/ID、エンタープライズ 月12,000円/ID、プレミアム 月32,000円/ID。いずれも税抜、最低10ID、最低利用期間1年。初期費用の記載なし。帳票出力(プロはID数×200円/月)とメール配信は別オプション
提供元 株式会社ジーニー(東証グロース上場、証券コード6562)

GENIEE SFA/CRM(旧ちきゅう)は、「入力ゼロの営業DX」を打ち出す国産のSFA/CRMです。顧客管理・案件管理・商談管理は全プランの基本機能で、商談はカード形式でフェーズごとに並びます。Gmail・Outlookの受信内容はワンクリックで活動履歴に保存でき、iOS・Androidの公式アプリもあります。AIは、商談の音声を録音して議事録と要約を作り、受注予定日・金額・次のアクションを自動で入力する「AI議事録」が中心です。AIを使えるのはプロ以上で、プレミアムでは独自のAIエージェントを作れます。公式は、6,300社以上の導入実績、定着率99%としています(いずれも自社発表)。(料金、製品トップ、機能一覧)

事例

  • 東京海上日動ベターライフサービス:介護付有料老人ホームの入居相談部(営業8名)で、情報検索が最大30分から30秒、月末集計が2〜3時間から30分以内になり、部署全体で年間約1,920時間を削減(公式事例)。(事例)
  • 松江リース:GENIEE SFA/CRMとGENIEE BIを使い、導入2年で受注率50%増(公式事例)。(事例)

利用者の声:画面が見やすく、どこに何を入力すればいいか直感的にわかり、スマホからすぐ入力できるのでチーム内の共有漏れがほとんどなくなったという声や(ITreview)、Salesforceから乗り換え、日本製で分かりやすく、サポート付きでトータル費用が1/3になったという声があります(ITreview)。一方で、レポートやグラフのカスタマイズの自由度と、他ツールとのAPI連携のバリエーションを増やしてほしいという声や(ITreview)、管理者側で設定の一括変更や既存設定のコピーができないことが多いという声もあります(ITreview)。

注意点:最低10IDのため、スタンダードの実質の最低月額は34,500円(税抜)で、最低利用期間は1年です。初期費用と無料トライアルの日数は、公式ページに記載が見つかりませんでした。メール配信は全プランで別オプションで、金額は非公開です。ITreviewの掲載名は旧名の「GENIEE SFA/CRM serviced by ちきゅう」で、CRMツールカテゴリは21件と少ないです。公式トップの「No.1」表記は、BOXIL SaaS AWARD 2025のSFA部門1位を根拠にしたものです(自社発表)。

GENIEE SFA/CRMの評判はGENIEE SFA/CRMの評判記事で詳しくまとめています。

4位 Salesforce|世界シェアの定番、Agentforceでエージェントまで

Salesforceの公式サイト
出典:Salesforce公式サイト(2026年10月29日撮影)

向いている会社:営業・マーケ・サポートを一つの基盤にまとめ、将来はAIエージェントまで使いたい会社。設定やカスタマイズを進められる担当者か、外部パートナーを用意できる会社。

項目 点数・内容
合計 22点
機能 5点:リード・取引先・取引先責任者・商談の一元管理、メールマーケティング(Starterから)、商談管理と売上予測(Pro Suite以上)、ダッシュボードとレポート、Web API(Core以上)・Slack・AppExchange
始めやすさ 5点:公式料金ページに円建ての金額、Free Suite 0円、全エディション30日の無料トライアル
導入・運用の支援 4点:日本語のサイトとサポート、Core以上に「Premier Success」を同梱。担当者による導入・定着支援の明記は確認できず
AIへの対応 5点:Agentforce(AIエージェント)、Free SuiteにもAIによるレコード要約。AIの追加はCore以上
利用者の評価 3点:ITreview CRMツール部門 満足度3.9(388件)
料金 Free Suite 0円(最大2ユーザー)、Starter Suite 月3,000円/ユーザー(月払いまたは年払い)、Pro Suite 月12,000円/ユーザー(年間契約)、Core 月23,400円/ユーザー(年間契約)、Advanced 月47,400円/ユーザー(年間契約)、Max 月66,000円/ユーザー(年間契約)。公式料金ページに税の表記なし(公式ガイド記事では税抜)。アドオン「Agentforce for Sales」は月15,000円/ユーザーから
提供元 株式会社セールスフォース・ジャパン(米Salesforce, Inc.の日本法人。親会社はニューヨーク証券取引所上場)

Salesforce(Sales Cloud)は、リード・取引先・商談を一元管理し、ダッシュボードとドラッグ&ドロップのレポートで営業の状況を把握するCRM/SFAです。Starter Suiteには、メールマーケティング、組み込みの営業フロー、AIによるメール・予定・連絡先の自動同期が含まれます。Pro Suiteで売上予測が加わり、Core以上でSlackとTableau Nextが同梱され、AIエージェント(Agentforce)はCore以上に追加できるされます。Maxには、セールス向けAgentforceとAgentforce Coworker、年間275万のFlex Credit(AIの利用枠)が付きます。公式は、全世界15万社以上が導入、IDCの調査(2025年4月)で2024年のCRM市場シェア20.7%、12年連続で第1位としています(いずれも自社発表、IDCのデータを引用。日本単独のシェアの数値は記載なし)。(料金、製品トップ、プランの選び方)

事例

  • Mipox:Sales CloudとPardotを使い、3年で商談数が135件から531件、成約が43件から132件に(公式事例。2016年6月時点の数値)。(事例PDF)
  • SmartHR:Sales CloudとuSonarの連携で、営業担当1人あたり1日30分以上の時間を削減(公式事例。公式ブログ2026年10月20日掲載の要約)。(公式ブログ)

利用者の声:Excelに散らばっていた営業情報を一元管理でき、ダッシュボードのカスタマイズ性が高いという声や(ITreview)、電話・メール・打ち合わせが時系列で1ページに並ぶので上長が把握しやすいという声があります(ITreview)。一方で、ITリテラシーと社内のサポート体制が必要で、営業人数が少ないとライセンス費用のコスパが低いという声や(ITreview)、多機能で初めは操作が難しいという声もあります(BOXIL)。

注意点:エディション名は2026年に変わり、第三者サイトの多くには旧名と旧価格が残っています。この記事は公式料金ページの現行名だけを使っています。公式料金ページには税込・税抜の表記がなく、公式ガイド記事は「すべて税抜」としています。Free Suiteは料金比較表に0円で載っていますが、同じページのFAQでは無料版を否定して無料トライアルを案内しています。AIは「Core以上に追加できます」とあり、エディションに含まれる範囲と有償アドオンの境目が読み取りにくいです。ITreviewなどの掲載名は「Agentforce Sales(旧Sales Cloud)」のままです。

Salesforceの評判はSalesforceの評判記事で詳しくまとめています。

5位(同率) Zoho CRM|3ユーザーまで無料、月1,760円からの多機能

Zoho CRMの公式サイト
出典:Zoho CRM公式サイト(2026年10月29日撮影)

向いている会社:月額を抑えながら、リード管理・商談管理・ワークフローの自動化まで一通り使いたい会社。Zoho BooksやZoho Campaignsなど同じ会社の製品と組み合わせたい会社。

項目 点数・内容
合計 21点(eセールスマネージャーと機能・利用者の評価・始めやすさが同じ点のため同率)
機能 5点:見込み客・連絡先・取引先・商談の各タブ、Webフォームと一括メール送信、商談管理(営業パイプライン)、レポートとダッシュボード、REST API・Google/Microsoft連携・Sansan拡張機能
始めやすさ 5点:公式料金ページに税抜の金額、無料プラン(3ユーザーまで)、15日の無料トライアル
導入・運用の支援 4点:日本語のUI・ヘルプ・サポート。導入支援は認定パートナー
AIへの対応 4点:Zia(AIアシスタント)の予測・スコアリングはエンタープライズ以上。生成AIは自分のOpenAI APIキーを登録する方式、Zia Agents(AIエージェント)は米国・インド・欧州・オーストラリアのデータセンターが対象
利用者の評価 3点:ITreview CRMツール部門 満足度4.0(126件)
料金 無料プラン 0円(3ユーザーまで)、スタンダード 月1,760円/ユーザー、プロフェッショナル 月3,260円/ユーザー、エンタープライズ 月5,660円/ユーザー、アルティメット 月7,360円/ユーザー、チームユーザー 月1,270円。いずれも税抜、年間契約の月額換算。初期費用ゼロ。2026年7月1日の改定後の料金
提供元 ゾーホージャパン株式会社(横浜市。シンガポールのZoho Corporation Pte. Ltdが100%出資)

Zoho CRMは、インドのZoho Corporationの製品で、日本法人が日本語のUI・ヘルプ・サポートを提供しています。スタンダードから一括メール送信、ワークフロー、売上予測、Office 365連携が使え、プロフェッショナルでブループリント(プロセス管理)とWebhook、エンタープライズでAIアシスタント「Zia」、テリトリー管理、承認プロセスが加わります。スマホアプリにはオフラインモードと訪問先のチェックインがあります。15日間の無料トライアルの後は、無料プランで続けられます。日本法人は2025年9月のイベントで、AIを追加料金なしで製品に組み込む方針を示しました。公式は、世界30万社の導入実績としています(自社発表)。(料金、製品トップ、無料プラン)

事例

  • ミツバ:営業リードタイムと報告書の作成時間を1/3に短縮(公式事例一覧の見出し)。(事例)
  • バイオクロマト:顧客管理ツールのリプレイスで運用コストを約80%削減(公式事例一覧の見出し)。(事例)

利用者の声:他の大手CRMより月額を抑えつつリード管理・商談管理・ワークフロー自動化が揃い、Ziaの売上予測やフォロー提案が優先順位付けに役立つという声や(ITreview)、Web登録フォームの連携で自動分類され、売上・請求・入金を一元化して事務担当の月末残業がなくなったという声があります(ITreview)。一方で、UIが複雑で習熟に時間がかかり、日本語ヘルプが英語版より少なく、国内特有のツールとの標準連携が少ないという声や(ITreview)、導入時に活用方法のアドバイスが欲しかったという声もあります(ITreview)。

注意点:料金は2026年7月1日に改定され、第三者サイトには旧価格(スタンダード1,680円など)が残っています。表示は年間契約の月額換算で、月払いの単価は確認できませんでした。公式料金ページのプラン別機能は、英語版(米国データセンターの機能)を翻訳したものと注記されています。Zia Agentsは公式ヘルプで米国・インド・欧州・オーストラリアのデータセンターのアカウントが対象とされ、日本のデータセンターで使えるかは確認できませんでした。生成AI(OpenAI統合)は自分のAPIキーを使う方式で、OpenAI側の費用が別にかかります。

Zoho CRMの評判はZoho CRMの評判記事で詳しくまとめています。

5位(同率) eセールスマネージャー|有人フォローで定着させる国産CRM/SFA

eセールスマネージャーの公式サイト
出典:eセールスマネージャー公式サイト(2026年10月29日撮影)

向いている会社:過去にCRM/SFAを入れて定着しなかった会社。有人のフォローを受けながら、営業の案件・商談管理と予実管理を進めたい会社。5人から30人の営業チーム。

項目 点数・内容
合計 21点(Zoho CRMと機能・利用者の評価・始めやすさが同じ点のため同率)
機能 5点:顧客・案件・商談管理と案件シナリオ、メール配信・問い合わせ管理(ITreview・BOXILのベンダー掲載)、商談管理、予実管理・グラフ分析・ダッシュボード、Web API(Enterprise以上)とデータ連携基盤「esm linkage」
始めやすさ 5点:公式料金ページに税別の金額、無料トライアル
導入・運用の支援 5点:Professionalは「有人フォローを受けながらスムーズに定着したい企業」向け
AIへの対応 3点:「esm AI concierge」は有償オプション(月1,000円/ユーザー、税別)。Unlimitedのみ同梱
利用者の評価 3点:ITreview CRMツール部門 満足度3.1(17件)
料金 Basic 月3,500円/ユーザー(5〜30名)、Professional 月6,000円/ユーザー(5名〜)、Enterprise 月12,500円/ユーザー(5名〜)、Unlimited 月25,000円/ユーザー(5名〜)。いずれも税別。容量は1ユーザー5GB/月で、超過10GBあたり月1,000円。初期費用の記載なし。別製品のesm appli(ノーコードアプリ)は月1,500円/ユーザー(税別)
提供元 ソフトブレーン株式会社(東京都中央区。2021年1月に上場廃止、現在は非上場)

eセールスマネージャー(esm。旧eセールスマネージャーRemix Cloud)は、1999年に提供を始めた国産のCRM/SFAです。2024年9月に再開発した「esm」を小規模向けに、2025年2月に中堅・エンタープライズ向けを提供開始しました。スマホアプリでは、訪問前に当日の予定・顧客情報・地図・前回の商談を確認し、移動中に活動を登録すると、タスクの自動登録と上司のタイムラインへの自動投稿が行われます。公式はこれを「日報が不要になる」と説明しています。AIの「esm AI concierge」は、注文書・議事録・メールを解析して案件に自動登録し、音声入力アシストにも広がっています。公式は、導入実績6,000社、定着率95%としています(いずれも自社発表)。(料金、製品トップ、製品紹介)

事例

  • ひまわりネットワーク:愛知県豊田市のケーブルテレビ事業者。営業25名が利用し、事務工数を月60.5時間削減、法人営業3グループすべてが年間売上予算を達成(公式事例。2017年10月導入、プレスリリースは2018年7月)。(事例)
  • ミカド電装商事:残業時間を大幅に削減し、営業利益が3年で5倍に(公式事例一覧の見出し)。(事例)

利用者の声:案件や営業活動の情報共有がとてもスムーズになったという声や(ITreview)、誰がどこで何をしているかが一目で把握できるという声があります(ITreview)。一方で、設定項目が多く、どこを変更するとどの画面に反映されるのかが直感的に分かりにくいという声や(ITreview)、設計や運用ルールづくりに手間がかかるという声もあります(ITreview)。

注意点:製品名が移行期で、公式サイトは「esm(eセールスマネージャー)」、ITreviewは旧名「eセールスマネージャーRemix Cloud」です。料金は媒体ごとに食い違いが大きく、2025年2月の公式リリースのStarter 1,500円やEnterprise 11,000円(31ユーザー〜)などが残っています。この記事は公式料金ページを正としています。無料トライアルは料金ページで「最短15分で」、トップページで「30日間」と表現が異なります。ITreviewのレビューは17件(CRM部門)と少なく、大企業の満足度は2.5です。「国産No.1」「総合満足度No.1」の表記は2016〜2018年の調査が根拠です。

eセールスマネージャーの評判はeセールスマネージャーの評判記事で詳しくまとめています。

7位(同率) kintone|顧客管理アプリを自分で作れるノーコード

kintoneの公式サイト
出典:kintone公式サイト(2026年10月29日撮影)

向いている会社:自社の業務に合わせて顧客管理・案件管理の項目を自由に決めたい会社。顧客管理のほかに、見積や契約書など周りの業務も同じ場所で管理したい会社。社内にアプリを作って育てる担当者を置ける会社。

項目 点数・内容
合計 21点(Dynamics 365 Sales、Synergy!と機能・利用者の評価・始めやすさが同じ点のため同率)
機能 4点:顧客リストと対応履歴のアプリ、案件管理アプリとプロセス管理、クロス集計・グラフとワークスペース、kintone APIとプラグイン(スタンダード以上)。メール配信・フォームは本体機能としての記載なし
始めやすさ 5点:公式料金ページに税抜の金額、30日の無料お試し
導入・運用の支援 4点:国産で日本語の画面。担当者による定着支援の明記は確認できず
AIへの対応 5点:「kintone AI」(アプリ作成AI、要約AI、検索AIなど。クレジット制)
利用者の評価 3点:ITreview CRMツール部門 満足度3.9(103件)
料金 ライトコース 月1,000円/ユーザー(最小10ユーザー)、スタンダードコース 月1,800円/ユーザー(最小10ユーザー、外部サービス連携・プラグインが使える)、ワイドコース 月3,000円/ユーザー(最小1,000ユーザー)。いずれも税抜。初期費用無料、1か月から契約可。年額は1ユーザーあたりライト12,000円・スタンダード21,600円・ワイド36,000円(税抜)。2024年11月の改定後の料金
提供元 サイボウズ株式会社(東証プライム上場、証券コード4776)

kintoneは、CRM専用の製品ではなく、「AIとノーコードで、現場の業務にフィットする業務アプリをつくれる」業務改善プラットフォームです。顧客管理は、公式の営業向け資料にある「顧客リスト(顧客基本情報、対応履歴、関連案件を一元管理)」「案件管理」「見積作成」などのアプリを作って実現します。無料のサンプルアプリは100種類以上あり、Excelの読み込みやAIでもアプリを設計できます。2026年6月に正式リリースした「kintone AI」は、アプリ作成、スレッドやレコードの要約、検索をAIが支援し、コースごとに毎月一定のクレジットが付きます。メール配信やWebフォームは、スタンダードコース以上で使える連携サービスやプラグインで補います。公式は、国内の契約企業40,000社突破(2026年6月時点)としています(自社発表)。(料金、製品トップ、営業職向け資料)

事例

  • 日機装:産業用・医療機器のメーカー。案件管理(CRM)と製品ライフサイクル管理をkintoneで構築し、kintone AIの検索AIも活用。年間約23,000時間の業務時間を削減(公式事例集)。(事例集PDF)
  • リーグル:BtoBのセールス・マーケ支援会社。Salesforceからの置き換えでコストを1/10程度に圧縮し、年間400時間あまりを削減(公式事例集)。(事例集PDF)

利用者の声:テンプレートを自分でアレンジしてアプリを簡単に作れるという声や(BOXIL)、顧客管理など目的別のアプリを簡単に作成でき、運用中に変更しても業務を止めずに済むという声があります(ITトレンド)。一方で、標準機能で作れる範囲を超えるとJavaScriptのカスタマイズか有料のプラグインが必要という声や(ITトレンド)、未経験者は初回に手間がかかるという声もあります(ITトレンド)。

注意点:CRM専用ではないため、メール配信・名刺取り込み・売上予測といったCRM/SFA製品の標準機能は本体になく、連携サービス・プラグイン(別料金)で補います。ライトコースでは外部サービス連携とプラグインが使えません。最小10ユーザーのため、実質の最低月額はライト10,000円・スタンダード18,000円(税抜)です。2024年11月の改定前の料金(ライト780円・最小5ユーザーなど)を載せた記事が多く残っています。

kintoneの評判はkintoneの評判記事で詳しくまとめています。

7位(同率) Dynamics 365 Sales|Microsoft 365と一体で使う

Dynamics 365 Salesの公式サイト
出典:Dynamics 365 Sales公式サイト(2026年10月29日撮影)

向いている会社:Outlook・Teams・Excelを日常的に使っていて、CRMもMicrosoftの環境でまとめたい会社。Power BIやPower Platformで分析や拡張をしたい中堅以上の会社。

項目 点数・内容
合計 21点(kintone、Synergy!と機能・利用者の評価・始めやすさが同じ点のため同率)
機能 4点:リード・営業案件・取引先・連絡先の管理、見積・注文・請求書、レポートとダッシュボード(Power BIでの高度分析)、Microsoft 365との相互運用とPower Platformでの拡張。メール配信と問い合わせ管理は別アプリ(Customer Insights、Customer Service)
始めやすさ 5点:公式料金ページに税抜・年払いの金額、無料試用版
導入・運用の支援 4点:日本語の製品・料金ページと日本語のサポート窓口
AIへの対応 5点:Enterprise以上に「Copilot in Dynamics 365 Sales」と事前構築済みのエージェント(営業案件エージェント、販売見込み評価エージェントなど)
利用者の評価 3点:ITreview 満足度2.2(9件。旧名「Microsoft Dynamics CRM」での掲載)
料金 Sales Professional 月9,745円/ユーザー、Sales Enterprise Edition 月15,742円/ユーザー、Sales Premium 月22,488円/ユーザー(お問い合わせ)、Microsoft Relationship Sales 変動制(最低10シート)。いずれも消費税を含まない、ユーザー/月相当・年払い。Power Automate・Power Apps・Copilot in Teamsは追加ライセンス
提供元 日本マイクロソフト株式会社(Microsoft Corporationの日本法人)

Dynamics 365 Salesは、Microsoftの「エージェント型CRM」です。リード、営業案件、取引先、見積・注文・請求書の管理は全プラン共通で、Outlook・Teams・Excelと相互運用します。Copilot in Outlookから、Dynamics 365のレコードの作成・編集や、メールの要約と返信の下書きができます。Enterprise以上では、リードと営業案件の要約や自然言語チャットのCopilotに加え、営業案件エージェント、販売見込み評価エージェントなどの事前構築済みエージェントが使えます(実行にはCopilotクレジットが必要で、Premiumは1ユーザー月1,000クレジットを同梱)。Premiumには、予測リードと営業案件のスコアリングも含まれます。(料金、製品ページ、無料試用版)

事例

  • リコージャパン:約20年使った自社開発のSFA/CRMをDynamics 365 Salesへ刷新。1万4千のユーザーが活用し、数千万件の顧客情報を扱い、約1年の短期開発で構築(公式事例、2025年3月27日公開。売上などの成果は「期待」の段階で実績の記載なし)。(事例)

日本語の公式事例でDynamics 365 Salesに絞り込めるものはこの1件で、製品ページの他の事例は海外企業の翻訳です。

利用者の声:既存のMicrosoft環境を利用するためイニシャル・ランニングコストが低く安定性も高いという声や(ITreview)、Office製品との連携やSAPへの連携がスムーズで、点在していたソフトを統合できたという声があります(ITreview)。一方で、承認依頼の通知が自動で届かず、メールと紐づくリマインドやアラートが欲しいという声や(ITreview)、慣れるまで非常に使いにくく、マニュアルも分かりづらいという声もあります(ITreview)。

注意点:ITreviewの満足度2.2・9件は、旧名「Microsoft Dynamics CRM」(2020年の製品情報)での掲載で、現行製品の評価としてはそのまま使えません。この記事では評価軸の決まりどおり3点にしています。公式の価格は「情報提供のみ」「実際の価格は精算時に反映」と注記され、BOXILに載っている「Sales 7,070円/月」は旧価格です。Enterpriseの価格にはエージェントの実行分(Copilotクレジット)は含まれず、Power AutomateやPower Appsも追加ライセンスのため、実質の費用はライセンス単価より上がります。メール配信や問い合わせ管理は別のDynamics 365アプリです。無料試用版はクレジットカードが必要で、日数は料金ページに見当たりませんでした。

Dynamics 365 Salesの評判はDynamics 365 Salesの評判記事で詳しくまとめています。

7位(同率) Synergy!|メール・LINE配信に強いマーケティング寄りのCRM

Synergy!の公式サイト
出典:Synergy!公式サイト(2026年10月29日撮影)

向いている会社:顧客データベースを作って、メール・LINE・フォームで顧客とやりとりしたいBtoC・BtoBの会社。営業の商談管理よりも、集めた顧客データからの配信と反応の分析を重視する会社。

項目 点数・内容
合計 21点(kintone、Dynamics 365 Salesと機能・利用者の評価・始めやすさが同じ点のため同率)
機能 4点:顧客データベース(属性は最大100項目、行動ログ)、メール配信・フォーム・LINE配信・ポップアップ・問い合わせ管理オプション、フォーム分析・リードダッシュボード・単純集計、kintone・Salesforce・公開API連携。商談・パイプライン管理は見つからず
始めやすさ 5点:公式料金ページに金額、無料トライアル
導入・運用の支援 5点:「人による伴走支援」(自社発表)
AIへの対応 4点:生成AI「AInergy ABテスト(β)」(メールの件名・CTAのB案・C案をAIが生成)。AIによる予測・スコアリングやAIエージェントは見つからず
利用者の評価 3点:ITreview CRMツール部門 満足度3.9(74件)
料金 データベース/フォーム(基本機能、必須)月22,000円から・初期費用118,000円、メール配信 月14,000円から・初期費用30,000円、LINEへの配信 月0円から・初期費用30,000円、ポップアップ 月15,000円から・初期費用30,000円、リードダッシュボード 月10,000円から。利用例はデータベース/フォーム+メール配信で月36,000円から・初期費用148,000円。組織あたりの月額で、顧客レコード数による従量制。公式料金ページに税の表記は見当たらず(公式リリースでは税抜)。通常の最低契約期間は6か月
提供元 シナジーマーケティング株式会社(大阪市。2000年設立)

Synergy!は、2005年に提供を始めた「CRMを中核にしたマーケティングSaaS」です。顧客データベースに、メール配信(ステップメール、A/Bテスト、セグメント配信、開封・クリック分析)、作成数無制限のフォーム、アンケート、LINE公式アカウントへの配信、ポップアップを組み合わせます。2026年2月に属性別のグラフを出す「単純集計機能」を追加し、「名刺OCR」と「リードダッシュボード」も新しくリリースしています。生成AIは、作成したメールからAIがB案・C案を作る「AInergy ABテスト(β)」を2026年5月に提供開始しました(利用モデル・料金は非記載)。公式は、約9,400件の導入実績、サポート満足度80%以上としています(いずれも自社発表)。(料金、製品トップ、機能)

事例

  • タカノ:メール開封率が10%向上し、月の問い合わせが20件から71件に(公式事例一覧の見出し)。(事例)
  • チョイスホテルズジャパン:メルマガ経由のホテル予約が130%UP(公式事例一覧の見出し)。(事例)

利用者の声:動画マニュアルで初心者も短期間で習得でき、顧客データ・メール・フォームが一か所にまとまって転記ミスや追客漏れが減ったという声や(ITreview)、サポートが迅速・丁寧で、データ自動処理オプションで毎日約1時間の取り込み作業がなくなったという声があります(ITreview)。一方で、エラーになったアドレスの配信除外を自分で解除できない、デザインエディターが有償オプションという声や(ITreview)、開封率・クリック率を一目で見られるダッシュボードが欲しいという声もあります(ITreview)。

注意点:商談・パイプラインの管理機能は見つからず、SFAとして使うツールではありません。料金は組織あたりの月額で、顧客レコード数で変わる従量制です。初期費用(基本機能118,000円+メール配信30,000円)が別にかかり、通常の最低契約期間は6か月です。公式料金ページに税の表記が見当たらず、公式リリースでは税抜としています。導入件数は、公式トップの「約9,400件」と公式リリースの「約5,700件」(姉妹製品Synergy!LEADとの累計、2026年6月末)で数え方が異なるとみられます。

Synergy!の評判はSynergy!の評判記事で詳しくまとめています。

10位 Knowledge Suite|ユーザー数無制限の定額制

Knowledge Suiteの公式サイト
出典:Knowledge Suite公式サイト(2026年10月29日撮影)

向いている会社:営業の人数が多い、または増える予定で、1ユーザーごとの課金を避けたい会社。SFA/CRMとグループウェア(スケジュール、掲示板、ワークフロー)を一つにまとめたい会社。

項目 点数・内容
合計 19点
機能 5点:顧客レコード・リード管理・名寄せ・対応履歴、一斉メール配信「GRIDY メールビーコン」・Webフォーム「GRIDY リードフォーム」・問い合わせ対応管理、商談管理・営業プロセス管理、「GRIDY SFA/BI」と売上予測、KnowledgeSuite API(有償オプション)
始めやすさ 3点:公式料金ページに税抜の金額。無料トライアルは公式で確認できず
導入・運用の支援 5点:導入支援サービス(有償、個別見積もり)
AIへの対応 3点:生成AIの機能は見つからず。「AIスコア分析」は有償(100,000円/回)
利用者の評価 3点:ITreview CRMツール部門 満足度3.8(18件)
料金 SFAスタンダード 月55,000円(データ容量5GB、名刺500枚/月、メール反響解析5,000アドレス)、SFAプロフェッショナル 月85,000円(50GB、名刺1,000枚/月)、SFAエンタープライズ 月155,000円(150GB、名刺3,000枚/月)。いずれも税抜、組織あたりの月額、ID数無制限。オプション(税別):KnowledgeSuite API 月35,000円、導入支援サービス(個別見積もり)、AIスコア分析 100,000円/回。初期費用の記載なし
提供元 ブルーテック株式会社(旧ナレッジスイート株式会社。親会社のBBDイニシアティブは東証グロース上場)

Knowledge Suiteは、2010年にリリースされた、SFA/CRMとグループウェアを一体にしたクラウドです。ユーザー数は無制限で、料金はデータ容量と名刺の枚数、メールアドレス数で決まります。顧客管理から商談・案件・日報までを扱い、Webフォームの情報の自動反映、問い合わせ対応管理、企業情報の照会(100回/日)が標準です。専用のスマートフォンアプリで名刺の取り込みや活動の入力ができ、スケジュール、掲示板、ワークフローなどのグループウェア機能も同梱します。2025年9月には、生成AIを前提にした後継製品「Knowledge Suite+」の先行販売を始めましたが、料金は非公開で、本体の提供終了の発表は見つかりませんでした。公式は、導入企業7,500社としています(自社発表)。(料金、製品トップ)

事例

  • 谷沢製作所:産業用安全保護具のメーカー(従業員201名)。全国20超の拠点の営業全員で利用し、メールビーコンのクリック率は平均20%超。他社SFAと名刺管理の組み合わせは年約3,000万円の見積もりだったため採用(公式事例、2024年1月時点)。(事例PDF)
  • 旭川計量機:計量機器の販売・修理(従業員57名)。営業報告とスケジュールを連動させ、展示会の名刺をキーワードで管理。メールビーコンのクリック率は約5〜10%(公式事例、2024年9月時点)。(事例PDF)

時間削減の数値がある公式事例は見つかりませんでした。

利用者の声:営業管理・社内の情報共有・名刺管理を一か所にまとめられ、人数が増えても料金が上がりにくいという声や(ITreview)、安価でシンプル、IT専任でなくても設定でき、スマホアプリの名刺取り込みと活動入力で帰社しての入力が不要になったという声があります(ITreview)。一方で、画面が古く細かな操作性が悪い、メッセージの検索性が低いという声や(ITreview)、カスタマイズ性が低く、項目を後から変更・削除すると既存データに影響して消失するという声もあります(ITreview)。

注意点:無料トライアルは公式サイトで確認できませんでした(第三者サイトには「トライアルあり」の記載があります)。ユーザー数は無制限ですが、名刺の枚数、メールアドレス数、データ容量に上限があり、超過すると課金されます。初期費用は料金ページに記載が見当たりませんでした。導入支援は有償(個別見積もり)です。導入社数は、公式トップの「7,500社」と2025年9月の公式リリースの「3,500社以上」で食い違います。

Knowledge Suiteの評判はKnowledge Suiteの評判記事で詳しくまとめています。

11位 サスケ|テレアポ・展示会のリード管理から始める

サスケの公式サイト
出典:サスケ公式サイト(2026年10月29日撮影)

向いている会社:テレアポ、インサイドセールス、展示会で集めた見込み客のリストを一か所にまとめ、メール配信とフォームで追客したい会社。まず無料で小さく始めたい会社。

項目 点数・内容
合計 18点(Sansanと同点。機能の点で上位)
機能 5点:顧客情報・名寄せ・対応履歴と次回予定アラート、メール配信・ステップメール・フォーム作成・CTI、案件管理・売上集計(Professionalの「Sales」機能)、ダッシュボードと活動集計、API(オプション)
始めやすさ 2点:公式料金ページに金額がなく、料金表はダウンロード(資料請求)。無料プラン(3IDまで)
導入・運用の支援 5点:スタートアップパック、定着支援(いずれも有償)
AIへの対応 3点:AI「カゲマル」はオプションで料金非公開
利用者の評価 3点:ITreview サスケLead CRMツール部門 満足度4.2(11件)
料金 Web上に金額の記載なし。無料プラン(3IDまで、リード300件まで)、Starter(5ID〜、リード1,000件〜、リード管理)、Standard(StarterにMA機能を追加)、Professional(StandardにSFA機能を追加)。公式の料金PDF(2026年8月改訂、税別)では、Starter 月50,000円〜・初期費用100,000円、Standard 月80,000円〜・初期費用200,000円、Professional 月125,000円〜・初期費用300,000円。各プラン5ID込みで追加IDは月2,000円、初年度は年間契約。導入支援はスタートアップパック300,000円(2か月)、定着支援 月100,000円〜(最低6か月)
提供元 株式会社インターパーク(札幌市。2026年8月に東証TOKYO PRO Marketと札幌証券取引所のプロ向け市場に上場)

サスケは、2009年にテレマーケティングのリスト管理用として始まった国産のクラウドです。商談化の前のリード管理に特化し、展示会・セミナー・Webの問い合わせ・テレアポのリストを一元管理します。名寄せ・重複チェック、対応履歴、次回予定のアラートに加え、一括メール送信、開封・クリック確認、シナリオ、スコアリング、Webフォーム、Web行動解析といったMAの機能があります。Professionalでは「サスケSales」の案件登録が無制限になり、案件管理・売上集計・日報作成ができます。AIの「カゲマル」は2025年10月にオプションとして提供を始め、重要なリードへの次回接触のトークやメール文面、タイミングを提案します。公式は、導入社数1,000社以上、継続率98.9%以上としています(いずれも自社発表)。(料金ページ、製品トップ、料金PDF)

事例

  • パナソニック:展示会アンケートのペーパーレス化と来場者情報の名寄せで、集計が「数人で数日」から「一人で一日もかからず」に(公式事例集。日付の記載なし)。(事例集PDF)
  • プラネット:名刺データの統合とメルマガ配信で、配信対象が約300名から2,000名近くに増加(公式事例集。日付の記載なし)。(事例集PDF)

利用者の声:顧客のニーズを素早く入力でき、ニーズ別のリストを作って分析用にエクスポートできるという声や(ITreview)、電話やメールが来たときに顧客の状況がすぐ分かり、項目のカスタマイズが柔軟でサポートの対応が速いという声があります(ITreview)。一方で、初心者向けのマニュアルと、ツール内での分析・可視化機能が欲しく、現状はレポートを自作しているという声や(ITreview)、UIがやや見づらく、1対1メールでHTMLメールが使えないという声もあります(ITreview)。

注意点:金額はWeb上に公開されておらず、料金表はダウンロード(資料請求)です。この記事の金額は公式の料金PDF(2026年8月改訂)のものです。ITreviewなどに残る「Starter 30,000円」「Professional 105,000円」は改定前の金額で、初期費用(100,000〜300,000円)も第三者サイトには載っていません。初年度は年間契約です。製品名は「サスケLead」「サスケSales」と揺れていて、ITreviewでは別製品として登録され、サスケSalesはレビュー0件です。

サスケの評判はサスケの評判記事で詳しくまとめています。

12位 Sansan|名刺を起点に顧客データベースを作る

Sansanの公式サイト
出典:Sansan公式サイト(2026年10月29日撮影)

向いている会社:社員それぞれが持っている名刺と人脈を全社の顧客データベースにしたい会社。すでにSalesforceなどのSFAを使っていて、顧客データの元を整えたい会社。

項目 点数・内容
合計 18点(サスケと同点。機能の点でサスケが上位)
機能 3点:名刺・メール署名・Webフォームからの人物・企業情報のデータ化と全社共有、一括メール配信とSmart Form、Salesforce・HubSpot・kintoneなどとの連携とAPI。案件管理は「営業履歴から案件を推進」(活動管理)の範囲で、パイプライン型の案件管理とダッシュボードは確認できず
始めやすさ 2点:金額は非公開(見積もりを依頼)、無料トライアル
導入・運用の支援 5点:「導入から定着まで充実のサポート」(自社発表)
AIへの対応 5点:実験的機能群「Sansan Labs」(GPTでセミナー案内メールを生成、商材情報からAIが営業先候補を提示)、名刺のデータ化にAIとオペレーターを併用
利用者の評価 3点:ITreview 満足度3.9(738件、製品全体。CRMツールカテゴリの登録はなし)
料金 公式に金額の記載なし(見積もりを依頼、価格体系の資料をダウンロード)。プランはLite(名刺管理)、Standard(データベース:330万件超の企業情報、営業履歴から案件を推進)、Advanced(デジタル名刺ソリューション)
提供元 Sansan株式会社(東証プライム上場、証券コード4443)

Sansanは、2007年に法人向けの名刺管理として始まり、現在は「営業AXサービス」を名乗る顧客データベースです。名刺、メール署名、Webフォーム(Smart Form)から人物と企業の情報をデータ化し、接点の履歴、組織ツリー、人事異動の情報とともに全社で共有します。Standardでは、330万件超の企業情報と20万件の役職者情報を標準で使えます。共通機能に、休眠顧客への一括メール配信、リスト作成があります。Salesforce・Marketo・HubSpotとは自動同期し、kintone・Zoho CRMなどとはCSV/APIで連携します。名寄せをしてSalesforceやDynamics 365へ連携する「Sansan Data Hub」は別契約のオプションです。AIでは、無料の実験的機能群「Sansan Labs」で、GPTを使ったセミナー案内メールの生成や営業先候補の提示を提供しています。公式は、利用企業11,000社、法人向け名刺管理サービス市場でシェア85.8%(シード・プランニングの2026年1月の調査を引用)としています(いずれも自社発表)。(製品トップ、プラン)

事例

  • レモジャパン:製造業(従業員200名未満)。名刺情報の検索にかけていた時間を89%削減し、担当者の振り分けに要する時間を60%以上削減(公式事例)。(事例)
  • NTTデータ:約12,000人・50超の事業部で「Sansan」と「Sansan Data Hub」を全社導入し、Data HubでSalesforceへ同期(2025年3月24日発表。導入規模の数値で、成果の数値はなし)。(報道)

利用者の声:名刺と交換履歴をデジタル化してスマホから参照でき、一括メール配信で休眠顧客の掘り起こしができたという声や(ITトレンド)、属人化していた人脈を共有・可視化できるという声があります(ITトレンド)。一方で、同僚が後から名刺交換すると担当者が切り替わるという声や(ITトレンド)、メール配信は専用ツールほど強くなく、過去データの一括取り込みは別料金という声もあります(ITトレンド)。ITreviewの項目別満足度では「価格」が3.0と最も低くなっています。

注意点:料金は公式非公開で、第三者サイトの金額は他のサービスの数値が混ざっている可能性があるため、この記事では使っていません。位置づけはCRM/SFAではなく、名刺を軸にした顧客データベースです。商談の管理は「営業履歴から案件を推進」の範囲で、本格的な案件・パイプライン管理はSalesforceなどと連携して使う前提です。ITreviewはCRMツール・SFAツールのカテゴリに登録がなく、3.9・738件は名刺管理・企業データベースとしての評価です。

Sansanの評判はSansanの評判記事で詳しくまとめています。

目的別のおすすめ

合計点よりも、自社の目的に合うかどうかが大切です。目的ごとに候補を挙げます。

無料・低予算で始めたい

  • HubSpot:無料ツールは0円で2ユーザーまで、期限なし。有料はSales Hub Starter 月840円/シート(年額払い)から。
  • Zoho CRM:無料プランは3ユーザーまで。有料はスタンダード 月1,760円/ユーザー(年間契約、税抜)から。
  • Salesforce:Free Suiteは0円で最大2ユーザー。Starter Suiteは月3,000円/ユーザーで、月払いも選べる。
  • kintone:ライトコース 月1,000円/ユーザー(税抜)。最小10ユーザーのため月10,000円から。
  • サスケ:無料プランは3IDまで、リード300件まで。

営業の案件管理もしたい

  • Mazrica Sales:カード型の案件ボードと、AIが商談内容から項目を更新するMazrica Sales Agent。
  • GENIEE SFA/CRM:1ID 月3,450円(税抜)から顧客・案件・商談管理。AI議事録はプロ以上。
  • eセールスマネージャー:案件シナリオと予実管理。スマホアプリで活動を登録すると上司のタイムラインに自動投稿。
  • Salesforce:Pro Suite以上で売上予測。Core以上でWeb APIとAgentforce。

メール配信・MAを一緒に

  • Synergy!:メール配信、フォーム、LINE配信、ポップアップを顧客データベースに組み合わせる。商談管理はなし。
  • HubSpot:Marketing Hubを足すとマーケから営業まで同じ顧客データで動く。
  • Zoho CRM:スタンダードから一括メール送信とWebフォーム。
  • サスケ:Standardでステップメール、スコアリング、Web行動解析。

生成AI・AIエージェントを使いたい

  • HubSpot:Breeze。Starterから議事録ツールと案件創出エージェント(クレジット制)。
  • Salesforce:Agentforce。Free SuiteでもAIによるレコード要約。
  • Mazrica Sales:全プランにMazrica Sales Agent(AI議事録、AI自動更新、自然言語検索)。
  • GENIEE SFA/CRM:AI議事録とAIネクストアクションレコメンド。プレミアムで独自のAIエージェント作成。
  • Dynamics 365 Sales:Enterprise以上でCopilotと事前構築済みエージェント。

導入・定着を手伝ってほしい

  • eセールスマネージャー:Professional(月6,000円/ユーザー、税別)は有人フォローを受けながら定着させるプラン。
  • Mazrica Sales:運用支援と有人チャットサポート。
  • GENIEE SFA/CRM:導入から定着・改善までの伴走サポート(自社発表)。
  • HubSpot:Professional以上は導入支援が必須(有償、180,000円)。
  • Knowledge Suite、サスケ:有償の導入支援・定着支援メニューがある。

CRMツールの選び方

目的を決める(顧客管理だけか、営業・マーケまでか)

最初に、CRMで何を解決したいかを一つに絞ります。

  • 顧客情報と対応履歴をまとめたい:12ツールのどれでもできますが、自社の項目に合わせたいならkintone、名刺が顧客情報の中心ならSansanが向いています。
  • 営業の商談・案件を管理したい:Mazrica Sales、GENIEE SFA/CRM、eセールスマネージャー、Salesforce、Zoho CRM、Dynamics 365 Salesのように、案件・パイプラインの機能があるものを選びます。Synergy!には商談管理がなく、サスケはProfessionalで加わります。
  • メール配信やフォームで顧客とやりとりしたい:Synergy!、HubSpot、Zoho CRM、サスケが候補です。kintoneとDynamics 365 Salesは、メール配信を別の連携サービスや別アプリで補います。

料金はユーザー課金・組織課金・最低ID数で比べる

CRMの料金は、何を1単位として数えるかがツールごとに違います。月額だけで比べると見誤ります。

  • 1ユーザー(ID・シート)ごと:Salesforce、Zoho CRM、GENIEE SFA/CRM、eセールスマネージャー、kintone、Dynamics 365 Sales、HubSpot(有料プラン)。人数が増えるほど料金が上がります。
  • 組織ごと:Knowledge Suiteはユーザー数無制限で、データ容量と名刺の枚数で料金が決まります。Synergy!は顧客レコード数による従量制です。
  • 最低ID数がある:Mazrica Sales・GENIEE SFA/CRM・kintoneは10から、eセールスマネージャーとサスケの有料プランは5からです。1ユーザーの単価が安く見えても、最低ID数をかけた金額が実際の最低月額です。
  • 年払いと月払い:HubSpotのStarterは年額払い840円・月額払い2,400円と差があります。Zoho CRMとDynamics 365 Salesの表示は年間契約の月額換算です。
  • 初期費用・導入支援:Synergy!(初期118,000円から)、サスケ(初期100,000円から)、HubSpotのProfessional以上(導入支援180,000円)は、月額とは別にまとまった費用がかかります。

あわせて、税込・税抜(HubSpotとSalesforceの料金ページには税の表記がありません)と最低契約期間(GENIEE SFA/CRMは1年、Synergy!は6か月)も確かめましょう。

無料トライアルで確かめること

  • 自社の顧客情報(Excelや名刺)を取り込んで、対応履歴を残すところまで回せるか
  • 営業担当がスマホから入力できるか、入力の手間が今より減るか
  • メールやカレンダー(Gmail・Outlook)と連携して、活動が自動で残るか
  • 欲しい機能(商談管理、メール配信、API連携、AI)がトライアルや検討中のプランの対象か
  • トライアルの期間と条件(期限が来たらどうなるか、無料プランに戻れるか)

トライアルの条件はツールで違います。Zoho CRMは15日間の後に無料プランへ移れ、kintoneは30日間で自動で課金に切り替わりません。Dynamics 365 Salesはクレジットカードが必要です。Mazrica SalesとGENIEE SFA/CRMは日数が公式ページに書かれておらず、Knowledge Suiteは無料トライアルを公式で確認できませんでした。

定着の体制を考える

CRMは、営業担当が入力を続けなければデータがたまりません。利用者の声でも、外回りの営業が帰社後に登録する作業に抵抗が強くなかなか浸透しない(Dynamics 365 Sales)、設計や運用ルールづくりに手間がかかる(eセールスマネージャー)、ITリテラシーと社内のサポート体制が必要(Salesforce)という不満が見られます。

導入前に、次のことを決めておくと安心です。

  • 誰が項目の設計と運用ルールを決め、使われていないときに声をかけるか
  • 提供元の導入・定着支援があるか、それが無償か有償か
  • スマホアプリや、メール・名刺からの自動取り込みで、手入力をどこまで減らせるか

社内で設計や定着を進める余裕がない場合は、eセールスマネージャーのProfessional、Mazrica Sales、GENIEE SFA/CRMのように、有人のフォローや伴走支援を打ち出しているツールが向いています。AI議事録で商談の記録を任せるのも、入力の負担を減らす手段になります。

よくある質問

無料のCRMでおすすめは?

12ツールのうち、期限のない無料プランを確認できたのは次の4つです。

  • HubSpot:無料ツール(0円、2ユーザーまで)。コンタクト管理、取引管理、1対1メール、ライブチャット、レポートダッシュボード10件。
  • Zoho CRM:無料プラン(3ユーザーまで)。見込み客、ドキュメント管理などの基本機能とモバイルアプリ。
  • Salesforce:Free Suite(0円、最大2ユーザー)。簡易的なメールマーケティング、AIによるレコード要約、Slack連携。公式のFAQでは無料版を否定して無料トライアルを案内しており、表記にねじれがあります。
  • サスケ:無料プラン(3IDまで、リード300件まで)。

いずれも人数が2〜3人までのため、営業チーム全体で使うなら有料プランが前提になります。顧客情報と対応履歴をまとめるだけなら、HubSpotの無料ツールが機能の範囲が広いです。このほか、HubSpot・サスケ・Knowledge Suiteを除く有料ツールは期間限定の無料トライアルで試せます(HubSpotとサスケは無料プランが代わりになります)。

有名なCRMは?

公式の発表で導入規模が大きいのは、Salesforce(全世界15万社以上、自社発表)、Zoho CRM(世界30万社の導入実績、自社発表)、HubSpot(顧客数306,446件、2026年第2四半期の決算、自社発表)です。国内では、kintone(国内の契約企業40,000社突破、2026年6月時点、自社発表)、Sansan(利用企業11,000社、自社発表)、eセールスマネージャー(導入実績6,000社、自社発表)、GENIEE SFA/CRM(6,300社以上の導入実績、自社発表)が多くの導入を公表しています。ITreviewのCRMツール部門のレビュー件数では、Salesforceの388件が最も多く、Zoho CRMの126件、HubSpotとkintoneの103件が続きます。

CRMの月額費用はいくら?

12ツールの公式の料金から見ると、おおまかに3つの層に分かれます。

  • 1ユーザー月1,000〜3,500円:kintoneのライト(1,000円、税抜)、Zoho CRMのスタンダード(1,760円、税抜・年間契約)、SalesforceのStarter Suite(3,000円)、GENIEE SFA/CRMのスタンダード(3,450円、税抜)、eセールスマネージャーのBasic(3,500円、税別)。HubSpotのSales Hub Starterは年額払いで月840円/シートです。
  • 1ユーザー月6,000〜25,000円:eセールスマネージャーのProfessional以上(6,000〜25,000円、税別)、GENIEE SFA/CRMのプロ以上(9,000〜32,000円、税抜)、Dynamics 365 Sales(9,745〜22,488円、税抜・年払い)、HubSpotのProfessional以上(10,800〜18,000円/シート)、SalesforceのPro Suite以上(12,000〜66,000円)。
  • 最低月額が数万円以上(組織課金や最低ID数のため):Synergy!(データベース/フォーム+メール配信で36,000円から+初期148,000円)、Knowledge SuiteのSFAスタンダード(55,000円、税抜・ID数無制限)、サスケのStarter(50,000円から、税別、料金PDF)、Mazrica SalesのStarter(10ID込みで70,000円から、税抜)。

Sansanは金額が非公開です。最低ID数や初期費用、導入支援費が別にかかるツールがあるため、「1ユーザーの単価×人数+初期費用」で年間の総額を出して比べることをおすすめします。

医療・クリニックでも使える?

今回の12ツールに、医療・クリニック専用のCRMはありません。業種を限らないツールを、患者や取引先の管理に合わせて設定して使う形になります。項目を自由に決めたい場合は、kintoneのように顧客管理アプリを自分で作れるツールが候補です。kintoneには無料のサンプルアプリが100種類以上あり、公式事例には医療機器メーカー(日機装)の案件管理があります。GENIEE SFA/CRMには、介護付有料老人ホームの入居相談部門の事例があります。医療向けのテンプレートの有無は、今回の調査では確認できませんでした。患者情報を扱う場合は、各社のセキュリティ情報を個別に確かめてください。

まとめ

迷ったら、無料プランや無料トライアルで2〜3ツールを試し、自社の顧客情報を取り込んで対応履歴を残すところまで回してみるのがおすすめです。

  • 無料・低予算で始めたい:HubSpot、Zoho CRM、Salesforce
  • 営業の案件管理もしたい:Mazrica Sales、GENIEE SFA/CRM、eセールスマネージャー
  • メール配信・MAを一緒に:Synergy!、HubSpot、サスケ
  • 生成AI・AIエージェントを使いたい:HubSpot、Salesforce、Mazrica Sales、GENIEE SFA/CRM
  • 導入・定着を手伝ってほしい:eセールスマネージャー、Mazrica Sales、GENIEE SFA/CRM

各ツールの口コミや注意点は、比較表のツール名のリンクから確認できます。営業の商談管理が中心なら、「SFA(営業支援システム)おすすめ12選」もあわせて参考にしてください。

情報の確認日と出典

  • 確認日:2026年10月29日。料金や機能は変わることがあるため、最新は各社の公式サイトで確認してください。
  • 掲載内容の修正依頼は、お問い合わせフォームから受け付けます。

出典(各ツールの事例と口コミの出典は、本文の各ツール紹介に記載)

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